資料組織概説・特別編4
(「4つの標目」)



●標目について

「標目」とは、いわゆる、カードの見出しです。
タイトル標目、著者標目、分類標目、件名標目。
以上の4つです。これをどうやって付与するのでしょう?

★タイトル標目と著者標目

これは簡単です。「タイトル」「著者名」は、
たいてい、本自体を見ると、書いてあります。
書き方にばらつきが出そうな時は、典拠ファイルに従います。


それに対して、
分類標目と件名標目は、本を読んで主題を読み取ります。

前の例でいうと、まず、
「岩波現代叢書99 なぜヒトラーを阻止できなかったか」
という本を読んで、
この本の主題は「ドイツ社会民主党」だと判断します。

★分類標目

NDC(日本十進分類法)に従います。
NDCでは、世の中の事柄全てが、0〜9の数字に記号化されます。
NDCに照らし合わせると、「ドイツ社会民主党」には、
「234.072」という番号が与えられています。
つまり、「234.072」が分類標目なのです。
このNDCについては、資料組織演習(スクーリング科目)で、
詳しく勉強します。

★件名標目

BSH「基本件名標目表」に従います。
BSHには各主題の表す「言葉」が決められています。
主題を言葉で表すと、その人その人で個人差があるので、
言葉をあらかじめ統一しておくわけです。

典拠ファイル、NDC、BSH、のように、
言葉をあらかじめ決めておくこと、
「典拠コントロール」「統制語」「シソーラス」といったもの。
これは、情報検索演習(スクーリング)でも出てきます。

それで、BSHに照らし合わせると、
「ドイツ シャカイミンシュトウ(ドイツ社会民主党)」
「ドイツ―セイジ・ギョウセイ(ドイツ―政治・行政)」
という言葉が与えられている。これが、件名標目です。





と、いうところで、私の解説、終わり。

スクーリングで聞いたのですが、
今は、こういう資料組織はコンピュータ入力化されていて、
目録作成や、ラベル貼りなんかの作業は、
本を売る業者側の仕事になっているらしいです。
しかし、それが間違っていることもある。
間違いを見抜く能力が必要とのことでした。

テキスト改訂で、表示ページが違ってるかもしれません。
内容も変わってるかもしれないなあ。


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