ここからは、資料組織化の定義、↓
*****************************************************
資料組織化とは、
「収集の段階では、個々の単なる物品に過ぎない資料に対して
一定の処理を施すことにより、利用者にそれを効果的かつ効
率的に提供できるようにする業務である。」
*****************************************************
この中の、
「収集の段階では、個々の単なる物品に過ぎない資料に対して
一定の処理を施す」ということを、考えていきます。
これは、簡単に言うと、つまり、
目録カードをたどって、本にたどり着くシステムを作ることです。
さて、目録のカードと、検索のシステムは、
どうやって作るのでしょう?
●目録の作成法 ・・・目録作成の流れは、こんな感じ。
記述の記録→標目の付与 →請求記号の付与→排列と配架
(記述目録法と主題目録法による)
カードに記述を書き、標目という見出しをつけ、請求記号をつけ、
カードボックスにカードを排架する。
本にも、記号をつけ、配架するんですね。
最初読んだときは、何じゃこりゃ?と思いますが、
一つ一つ言葉が分かってくると、分かってきますよ。
目録を作るためには、統一された基準が必要です。
それぞれの図書館でバラバラな物を作っていては、話が通じない。
そこで、3つのお約束があります。
★1、「目録規則」
記述目録法に関する規定集。
日本で使われている目録規則は、「日本目録規則」です。
NCR(Nippon Catarog Rules)と呼ばれています。
・序説・総則
・第T部 記述
・第U部 標目
・第V部 排列
・付録
と、いうように、5つのパートに分かれていて、
目録作業の手順を定めています。
★2、「件名標目表」
主題目録法で、各記録に件名標目を付与するための根拠です。
日本で使われているのは、「基本件名標目表」です。
BSH(Basic Subject Headings)と呼ばれています。
テキスト89ページ、191ページにも付録で出てます。
★3、「分類表」
主題目録法で、各記録や各資料に分類記号を付与するための
分類表です。
日本で使われているのは、「日本十進分類法」です。
NDC(Nippon Decimal system)と呼ばれています。
テキスト92ページ、192・193ページに付録で出てます
この3つの基準に従うことによって、
日本全国で通じる目録が作られるわけです。
→資料組織概説・特別編1(「はじめに」「目録を引く」)
に戻る
→資料組織概説・特別編3(「カードに書いてあること」)に進む
|