★「はじめに」
とっつきにくい「資料組織概説」です。
テキストの定義は、下のこれです。
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資料組織化とは、
「収集の段階では、個々の単なる物品に過ぎない資料に対して
一定の処理を施すことにより、利用者にそれを効果的かつ効
率的に提供できるようにする業務である。」
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ということなんですが、最初は何のことか、分かりませんよね。
例えば、図書館で、あなたが探している本があったとしましょう。
しかし、書架を探してみたが見当たらなかったら?
とすれば、その次の行動は、目録の検索です。
さて、どうやって?
ここでは、ユニットカード方式で考えます。
「ユニットカード」というのはですね。
今ではコンピュータ化されていて、見かけないかもしれませんが、
ちょっと前まで、図書館には必ず設置され、使われていた物です。
図書館の一角に置かれた、引き出しが幾つもついた棚。
その引き出しには、ぎっしりと並べられたカード。
そのカードには本の情報が書かれています。
それが「ユニットカード」。
そのカードが入った棚こそが、「目録」。
昔は、そのカードを一枚一枚めくって本を探したんです。
そのカードがどんなものか、そのカードをどうやって作るのか。
という勉強が、「資料組織概説」なのです。
コンピュータでも、基本はカードと一緒です。
カードが画面に変わるだけです。
まま、あせらず。ゆっくり読んでね。( ^^) _旦~~
★「目録をひく」
まず、定義のうち、
「利用者にそれを効果的かつ効率的に提供できるようにする」
という部分は、比較的考えやすいと思います。
そこから、考えましょうか。
「効果的かつ効率的な資料の提供」つまり、
効率的に、本とその情報を取り出して提供することです。
そのためには、目録を引く(検索する)ことが重要です。
目録を引くには、下の二通りがあります。
・「記述目録法」(descriptive cataloging)
…本のタイトル、著者で探す方法
・「主題目録法」(subject cataloging)
…テーマで探す方法
●「記述目録法」で検索する場合
記述目録法で使う目録は、タイトル目録、著者名目録。
・タイトルで検索する→タイトル目録用カードをひく。
・著者名で検索する→著者目録用カードをひく。
●「主題目録法」で検索する場合
主題目録法で使う目録は、分類目録、件名目録。
・分類で検索する。→分類目録用カードをひく。
・件名で検索する。→件名目録用カードをひく。
求めるカードが見つかったら、
そのカードに情報が列挙されているので、
その情報を基に本棚を探していくと、
探している本、関連する本が見つかり、
利用者にそれを効果的かつ効率的に提供できる。
というわけです。
その、カードに書かれている情報を、「記述」と言います。
ここら辺までは簡単ですねえ。
次に続く。
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